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5月の「復興の幟」と熊本地震支援活動報告会


 
 5月11日(月)は、東日本大震災から5年と2か月目の月命日です。
 
 もりおか復興支援センターでは、毎月11日、復興へのメッセージを記した21本の「復興の幟」を掲げています。のぼりは、岩手、宮城、福島3県と、岩手県沿岸市町村の公式のものに加え、盛岡の大慈寺小学校、岩手大学附属小学校、沖縄県うるま市の中学生の皆さんが寄せてくれた応援のメッセージを記したものです。
 のぼりの前の花壇はすっかり緑に染まっています。温み始めた春の雨を受けて草花は大いに茂り、ジャーマンアイリスのつぼみはいよいよ膨らみ、咲くを待つばかりです。
 
 奇しくも、この日はセンターにて一般社団法人SAVE IWATEによる、「平成28年熊本地震 現地状況報告会」が開かれていました。SAVE IWATEはもりおか復興支援センターの運営委託を盛岡市から受けている団体ですが、東日本大震災以来、国内外の大災害の支援活動も逐次行ってきました。
 
 国内最大級の災害となった今回の熊本地震では、直接SAVE IWATEのボランティアが被災地に入り支援活動を行いました。ゴールデンウィークを利用して4月29日(土)~5月7日(土)まで、陸路で片道2日の移動時間を除くと5日間の活動です。 
 この日の報告会では熊本現地での活動と、現地で見聞きした被災状況を、熊本から帰ったスタッフが説明しました。当日までに募金や支援物資の提供をいただいた方を中心に、内陸避難者の皆さんやボランティア、一般の方々、報道陣など約30人が参加しました。
 
 聴衆の皆さんは、プロジェクターが映し出す被災地の光景に、5年前の災禍を重ねていたことでしょう。
 日頃センターに集まる避難者の皆さんも、熊本地震の発災以来、九州の人々をたいへん心配されていました。4月15日からセンターに募金箱が設置されると、連日多くの方に募金を入れていただき、一般の方の募金も含めて156,010円をお預かりいたしました。センター以外に設置されている募金箱も含めると11日現在で236,610円となります。多数の支援物資もお預かりしました。
 
 報告会の最後には、たこ焼き店を経営されている避難者の方に、お店で実施したチャリティ販売会での売り上げと募金、69,485円を、SAVE IWATE代表の寺井に手渡していただきました。一緒にお持ちになったお店のビラには「黙ってらんねい!」と、熱い思いが一筆、大書されていました。東日本大震災で被災された皆さんが、同じ思いをお持ちでしょう。
 
 6月も、11日の土曜日に『復興の幟』を掲げます。その頃には少しでも九州の被災者の皆さんが余裕ある生活を取り戻せるように祈っております。