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祈りの灯火2018~あなたに届けたい


 平成30年3月11日(日)、東日本大震災から7年目の命日を迎えました。盛岡城跡公園内のもりおか歴史文化館前では、犠牲者の追悼と震災の記憶を忘れないための行事『祈りの灯火2018~あなたに届けたい~』が開催されました。

 日本全国から届けられた紙パック製の灯籠、10,000個が公園内に並べられ、夕方16:50分の点灯式をもって一斉に灯されます。
 午前中10:00からたくさんのボランティアの手によって準備が進められました。灯籠を並べている途中の14:46には、市役所からサイレンの音が響きます。東日本大震災発生の時間です。皆さん作業の手をとめ、東――沿岸の方向を向いて黙とうを捧げます。


 灯籠を並べ終えてから小一時間後、灯火の種火が到着しました。種火は遠野市に住む僧侶の江本英卓さんが、陸前高田市の気仙大工伝承館に灯されている「3.11希望の灯り」から採火、カイロに入れて盛岡まで、全行程120㎞を一人で走り抜けて運んできたものです。阪神淡路大震災の火災から採られ、神戸から贈られた「希望の灯り」が、被災地陸前高田を経て盛岡へと届けられました。
 谷藤裕明盛岡市長による最初の点火を合図に、ボランティアの手によって10,000個の灯籠に次々と火がともされます。夜19:00まで約2時間、柔らかなろうそくの明かりが盛岡の城跡を照らしました。












 もりおか復興支援センターも『祈りの灯火』に協力して臨時開館しました。毎月11日に掲げている復興ののぼりと、灯籠がともに夜の花壇を飾ります。雪の消えた花壇で葉を伸ばしたジャーマンアイリスとラムズイヤーですが、この夜の冷え込み埜中、すこし縮こまって見えます。岩手の春はもうちょっと先のようです。