10月26日(日)、もりおか復興支援センターの主催で、復興支援市民フォーラム「マンガと震災」が開催されました。
このフォーラムは東日本大震災以降、毎年、岩手にボランティアに来ていただいている漫画家の方々にボランティア活動の様子と、また震災以来の一連の経験を踏まえて制作された作品について語りあっていただくパネルディスカッションとして行われました。
ご登壇いただいた先生方は……
・直撃取材ルポ漫画の雄にして、マンガ電子出版の開拓者、鈴木みそ先生。
・現在ヒット中、大河SFファンタジー「イムリ」で各界の注目を集める、三宅乱丈先生。
・パロディから本格派まで、幅広い作風でSFマンガ界をけん引する、とり・みき先生。
・岩手水沢が生んだ鬼才、「伝染るんです」でギャグマンガの歴史を変えた、吉田戦車先生。
・紫綬褒章受章! サイケデリック不条理マンガを国宝級のアートとした、しりあがり寿先生。
SAVE IWATE代表の寺井のコーディネートで、上記5名の方にお話しいただきました。
予定では、細密ながら力強い、独自のイラストワークで知られる寺田克也先生も参加されるはずでしたが、体調を崩され、残念ながら欠席なさいました。
登壇はされないものの、19人の漫画家、編集者などの皆さんも同行。漫画家の皆さんは24日(金)から沿岸でボランティア活動の後でのフォーラム参加です。
会場のホテルルイズには60人を超す観客が詰めかけ、報道陣も多く取材に入りました。
お話は、この3年にわたるボランティア活動をスライドで紹介しながら、その時々の思いや発見を語っていだくことからスタート、さらに各先生の震災テーマの作品を投影、表現手法や作品に託した思いを自ら語っていただきました。
後半から、いわてマンガプロジェクトの仕掛け人、全国知事会で一番のマンガ通、達増拓也知事もゲストとして登壇。復興の現状と今後、マンガをはじめとする現代文化振興を通じての、漫画家の皆さんに託す思いを語って頂きました。漫画家の皆さんから知事へと寄せ書きのプレゼントもありました。
最後に、各先生から被災地へのメッセージをいただきました。
皆さん、それぞれに深い想いをお持ちでしたが、吉田戦車先生のお話の要約を以って、レポートの締めといたします。
「初めの年、伺った釜石東中の生徒ももう進学、社会人になっている子もいるかもしれない。彼らの成長をこれからも見続けていきたい――」
お知らせ
復興支援市民フォーラム「マンガと震災」