homeguide お知らせ guide もりおか復興支援センター前の花壇が草花で満たされました

もりおか復興支援センター前の花壇が草花で満たされました

 

7月18日(金)、もりおか復興支援センターの前にある二つの花壇に花が植えられました。

この花壇には二つの役割があります。

一つは、2016年に開催を控えている「希望郷いわて国体」「希望郷いわて大会」にて、選手たちを華やかに迎えるための「花いっぱい運動」の一環。もりおか復興支援センターの入っている「盛岡市役所内丸分庁舎」の4階にある盛岡市国体推進局が国体を象徴する花「マリーゴールド」などを用意しました。

もう一つは、陸前高田市内の花畑から引き取ってきた花々をお預かりする場所としての花壇です。

 

――陸前高田市、森の前地区では被災して更地になった土地に、有志による花壇が作られました。最初は小さな花壇一つだった森の前地区に、全国各地から花と、それを植え、整備するボランティアさんが集まり、いつしか約1500坪の大きな花畑に成長しました。ところが、市街地のかさ上げ工事のため、花畑は撤去を余儀なくされました。

せっかく、全国から寄せられた花をただ埋めてしまうわけにはいかないと、今度は県内各地から引き取りの声が上がりました。もりおか復興支援センターでも陸前高田出身の利用者、金野毅さんから、引き取り手にならないかと提案を受け、二つ返事でお受けしたのです――

 

3日前、15日の火曜日に現地でお預かりした花々を、いよいよこの日、花壇へと移植します。

「国体の象徴マリーゴールド」に包まれた中を、お預かりした「陸前高田のマリーゴールド」「クレオネ」「シロタエギク」「ラムズイヤー」「キク」「ほうき草」「ジャーマンアイリス」など寄せ植えにして盛り上げます。草花の間を覆うのは、これまた沿岸で取れた和グルミの殻です。雑草の発生を防ぎ、保水性を高めてくれます。

移植には陸前高田から盛岡へお越しの方5人と、盛岡からのボランティアお2人、京都からのボランティアお1人が参加されました。陸前高田からの皆さんは、故郷から届いた花々を前に、和気あいあいと盛り上がりながら植え付けをされていました。

そして強力助っ人、「わんこきょうだい」の一人、とふっちサンが駆け付けてくれましたよ!

わんこきょうだいホームページhttp://www.iwatetabi.jp/wanko/illustrations/tofucchi

かわいい手足でいっしょうけんめい花の株や、敷き詰めるクルミの殻を運んで、大活躍してくれました。参加者の皆さんともツーショットで写真を撮らせてもらい、みなさん笑顔がほころびます。

4×1.2メートルほどのちいさな花壇2つですが、一時間ぎっちりかかっての作業となりました。中腰の姿勢を長くつづけたので、だいぶお疲れでしたでしょう。ご参加の皆さん、あとはゆっくり体を休めて下さい。

作業中は持っていた天気も、植え付けが終わった昼ごろからぱらぱらと雨が降り出し、植え付けられて落ち着かなかった花々も十分な水分と元気を得られたようです。

完成した花壇を、道行く人々やセンターの利用者の方々が足を止めて眺めていかれます。もりおか復興支援センターが入居して以来3年、からっぽだった花壇が、ようやく花と緑で満たされたのです。

もりおか復興支援センター前に、「国体」と「復興」という岩手の向かう二つの未来を寄せ植えにしてできた、希望境いわての花壇です。皆さん、ぜひご覧にいらしてください。

ご参加いただいた陸前高田出身の皆さん、ボランティアの方々、とふっちサン、花を育てて下さった陸前高田市森の前地区の皆さん、盛岡農高、花巻農高の皆さん、まことにありがとうございました。